イソフラボンは年齢を問わない魅力的な成分

イソフラボンは大豆に含まれているポリフェノールの一種です。
化学構造が女性ホルモン・エストロゲンに似ているので、体内でエストロゲン受容体(受け皿)と結びついて、エストロゲンと同じ働きをしてくれます。

そのため、若い人から年配の人まで、年齢を問わず体に益をもたらしてくれます。
特に20代以降の女性にとって、イソフラボンは魅力的で必要不可欠な成分といえます。

イソフラボンを毎日適量摂取することで、PMSを軽減することができます。
PMSとは月経前症候群のことで、月経開始より3~10日前から始まる精神的、身体的症状です。
頭痛・腹痛・抑うつ状態・不安などを伴います。

月経がある女性の80~90%は経験するといわれています。
このPMSの主な原因は、女性ホルモン分泌の大きな変動です。

生理前になると2つの女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の量が、変動して分泌のバランスを崩してしまいます。
この大きな変動が体に大きな不調をもたらしているのです。

イソフラボンはエストロゲン様作用があり、エストロゲンの分泌量を安定させることができます。
それと同時に、もう一つのホルモン・プロゲステロンにも影響し、女性ホルモンのバランスを全体的に安定させ、PMSを軽くすることができます。

またイソフラボンは脳神経にも作用して、「セロトニン」の分泌を促進します。
このセロトニンは「幸せ物質」とも呼ばれ、精神の安定に大きく寄与する物質です。
結果的に、抑うつ状態や不安を解消してくれるのです。

また、イソフラボンは更年期障害の緩和にも効果を発揮します。
更年期障害の大きな原因は、閉経に伴う女性ホルモンの急激な減少です。
この場合もイソフラボンを摂取することで、体内で必要なエストロゲンの量を補い、ホルモンのバランスを整えることができます。

また、年齢が高くなると「骨粗しょう症」という問題もあります。
骨粗しょう症と閉経も大きく関係しています。

私たちの骨の中には、「骨芽細胞」と「破骨細胞」が存在します。
骨を健康な状態に保つために、破骨細胞が古くなった骨を壊し、骨芽細胞が新しい骨を作り出しています。
このようにして骨は、日々新しくなっています。

しかし、エストロゲンが減少するとこのバランスが崩れてしまいます。
破骨細胞の働きが強くなり、骨の生成が追い付かなくなるのです。
そのため、骨量が低下し、骨粗しょう症を発症してしまいます。

イソフラボンを摂取することで、体内のエストロゲンの減少を防ぐことができますので、骨代謝のバランスを正常に保つことができます。